私たちは、乳製品が持続可能で健康的な食生活の一翼を担えると信じています。世界人口が増え続ける状況での食料問題に、乳製品の優れた栄養で応えられるよう取り組んでいます。例えば、おいしく手頃な価格の食品の生産、そして健康的な食事の作り方や取り方などの情報提供。さらに生産段階での食品廃棄物削減によりフードロス削減に貢献しています。
食品をより長持ちさせるために必要なパッケージ。私たちは保存性や利便性に優れているだけではなく、環境に配慮したパッケージを使用しています。2025年までには100%リサイクル可能なパッケージにし、2030年までには化石燃料を使用した未使用プラスチックの利用をゼロにすることを目指しています。また、使用後のリサイクルが簡単で、ずっと再利用し続けていけるようなパッケージの開発に取り組んでいます。
私たちは2030年までにデンマーク、スウェーデン、フィンランド、ドイツ、イギリス各国内で化石燃料を一切使わない物流の仕組みをつくることを目標としています。例えば電気トラックや、再生可能エネルギーを燃料とする車に切り替えること。また、牛の糞でつくったバイオ燃料も試しています。さらにルート最適化や、環境に優しい運転に関するドライバー教育にも力を入れています。
私たちは製造工程におけるCO2の排出量を、2030年までに2015年と比較して63%減らすことを目標としています。例えば乳製品の製造所におけるエネルギー効率の改善、再生可能なエネルギー源への変更を進めています。同時に、乳製品の製造所におけるフードロスを最小限におさえるために取り組んでいます。
私たちは農家による協同組合“Arla Farm Ahead (一歩先を行くアーラ農場) ”を立ち上げ、お互いにインスピレーションを与え、常により高みを目指すように働きかけています。例えば、このプログラムに参加する農家が環境への影響を減らし、自然や生物多様性を守るために行動した場合には、その農家が生産する牛乳に対してより多くの金額が支払われるという仕組みになっています。
おいしく栄養価の高い製品は、健康な牛から生まれます。私たちの品質保証プログラムであるArlagården(アーラガーデン)は、頻繁な健康診断、栄養価の高い餌、十分なスペースの確保など、牛がより良い生活を送れるようにし、優れた動物福祉を保証しています。
酪農業は大自然に頼っています。そのため、私たちは土地を大切にし、環境を尊重しながら事業を進めています。農地は生態系にとって重要な虫や植物の住処でもあります。土壌を守り、生物多様性を高め、より革新的な農業の方法を探求することに力を入れ、常に次の世代に私たちの農地をより良い状態で残せるよう取り組んでいます。
私たちの環境目標は、2050年までのカーボンネットゼロ達成です。ネットゼロ排出へ向けて、私たちは2030年までにCO2e(二酸化炭素換算排出量)の大幅削減を決意しています。
*SBT(Science-based Targets:科学的根拠に基づく目標)イニシアチブ認定